僕らの「太陽が欲しいだけ」・・・"『希望と絶望』~その涙を誰も知らない~" 鑑賞感想
こんにちは。べっちです。
初投稿になります。
今回は『日向坂46ドキュメンタリー映画『希望と絶望』~その涙を誰も知らない~』を鑑賞して自分が抱いた感想。そしてこの映画を見るまでの経緯とこれからの日向坂46について。
このドキュメンタリー映画を軸にいろいろと綴りました。
読みにくい表記など多々あると思いますが、一人のおひさまの自分語りに少々お時間を頂けたら幸いです。
まだ映画を見てない方。またこれから日向坂46を知る方。
「目次」から「日向坂46を知らない方へ」へスキップしてお読みください。
※日向坂46とは何?という箇所の説明はこちらから。
《目次》
自分のこれまで
初記事ということで、軽くおひさまになった経緯を述べさせていただきます。
まず、僕が日向坂46を知ったのは2021年9月でした。
それまでは「日向坂46」という名前は知っているだけで、メンバーの名前も楽曲名も背景も全く知らないくらいの皆無に等しい。それくらいの知識でした。
そんな自分に友達が日向坂を勧めてくれて、これまで生まれたMVや他楽曲を興味本位で鑑賞してたくらい。
これと言って好きになりそうとかハマりそうと言った予兆もなく、「へぇ~可愛い子ばっかりだなぁ…」というなんとも単調な感想を抱く程度のものでした。
そんな自分に変革を巻き起こしたのがこの1本の動画。
薄い雲の隙間から突然の雷撃を1発喰らったような感覚でした。
「なにこれ!?」「めっちゃ好きなんだけど!?」
ほかの日向坂の曲全然知らないけど、とにかく『ってか』ばかりMVを何度も見ていましたね。
そしてそのセンターを飾っていたのが「金村美玖」。
でも当時はメンバーの名前と顔を一致させるのに必死で、覚えることはもちろんフォーメーションを意識してみるなんて余裕もほとんどありませんでした。
でも、自然と自分の目で追っていたのが金村美玖だったんです。
それくらい『ってか』の衝撃が大きく、その真ん中にいた子に夢中になっていたんだと思います。
しばらく時が経ち、自分がおひさまになる決定打となったライブ。
それが2021年10月5日の"MTV LIVE MATCH"です。
当時ツアーが開催されていた真っ只中でしたが、チケットは握れず…唯一のチャンスとなったのがフェスでの日向坂ということで、開催当日直前でチケットをどうにか手に入れることができ、現地でライブに参加しました。
言ってしまえば、日向坂を見に行く意識よりも「ってかを聴きに行く」が強かったですね。
でも蓋を開けたら………とにかく全部の曲が楽しかったですし、すげぇ!って興奮しっぱなしでしたね。
今まで全然意識していなかったけど、テレビでよく見る人たちが目の前でライブやってる…という事実。
振り返ると、テレビでBTSのダンス完コピか何かを見て…それが多分頭に残っていたんだと思います。
披露されたのは数曲でしたが、それでもパフォーマンスの凄さと楽曲の魅力を直に触れることができ、初めての日向坂だったからこそ衝撃がとても大きかったですね。
そして最後に披露してくれた『ってか』が本当に凄すぎて……気が付いたら興奮と感動が入り混じって涙を流すほどでした。
あの日が、僕のおひさまとなるスタート地点となり、金村美玖推しとなる日にもなりました。
それから本格的に日向坂を追いかけ始め、テレビ番組やラジオなどをこまめにチェックするようになり、名前も顔も一致しなかった自分が、ようやくメンバーの誕生日を把握できるくらいにはなりました。
あとはライブに行くだけ…なんですけど、ひなくり2021は全敗。ひな誕祭2022は仕事の都合で配信。ケヤフェスも。
色々とタイミングが悪いのが重なっているんでしょうが、これは寧ろ「熱を溜める時期」と捉えて、過去の楽曲やけやき坂時代の背景など色々知ることはたくさんあるので、その時間に充てて「いつか来るとき」に思いっきり楽しもうかと思います^^
さて、僕がおひさまになるまでの経緯はこれまで。
本編を見て(ネタバレ含)
※ここから先はネタバレ要素がいくつか含まれています。
まだ映画をご覧になられていない方は是非鑑賞の上一読ください。
◎日向坂46とおひさまの相互関係
「全ての決断には意味がある」
これが一通り鑑賞して抱いた第一の感想です。
2021年のドアマットと言ってもいい時期を乗り越えなければ、間違いなく今の日向坂はいないと断言できます。
正直、ケヤフェスや全国おひさま化計画辺りのメンバーの言葉が聞くに堪えないものでした。あの部分だけを切り取れば「スタッフの酷使」「メンバーが可哀想」と言った声が飛び交うのも仕方のないことです。
しかし、それでも彼女たちはどんな形であれ完遂しました。
そしてあの当時参加した皆さん。
思い出してください。
あのライブは果たしてつまらないものでしたか?
見るに堪えないものでしたか?
僕はケヤフェスもおひさま化計画も参加してはいないので、その当時のエピソードやライブの様子を見るのが今回が初めてでした。
でも僕はこう思います。
「楽しかった」のではないかと。
全員に当てはまるとは断言しませんが、大多数がそうだったと思っています。
だからこそ、こんな過酷な状況下でもライブを完遂してくれたこと。無事に乗り越えてくれたことに本当に感謝していますし、裏の物語を見れて「良かった」と思っています。
なぜなら、アイドルは常に笑顔でもその笑顔が「本物」かどうかなんて誰もきっと分かるものじゃないと思うからです。でも、それを本物か偽物かはきっと後でボロが出る。
それらの結果が日向坂の2021年だったと思うわけです。
失われたおひさまの声を取り戻そうと必死に足掻いた時期があって…おひさまの声があって…ファンの姿があって日向坂は力を取り戻し、新しい日向坂へと変化・進化を遂げて始めた。その過程でこれまでにない超難易度の「ってか」を生んでくれたことには、確かな意味があったのだと改めて思いました。
無観客配信という「その時できること」で繋いできた彼女たちの中には確実にストレスの種は生まれ始め、それがどこかでリミットを迎え、あのような形に至ってしまった。
でも、その時を経て今がある。これは何度でも言えますね。
そしてそれはおひさまであるファンにも言えることでしょう。
行きたいライブが軒並み中止であったり望む形にならなかった。
リアルで会えるはずが会えなくなり次第にストレスとなり、結果として空白が生まれてしまう。
おひさまも会いたい気持ちから募る苛立ちと不安。
メンバーは離れてしまうのではないかと言った不安。
不安と不安が重なれば、それは大きな不安になるでしょう。
でも、だからこそ。
その不安を日向坂とおひさまで乗り越えた先の2022年3月30日がとてつもなく大きなものとして生まれたんだと思います。
幾度の延期や中止を受けても、信じ続けて待ち続けたおひさま。
諦めず挑戦して、困難や苦しみを乗り越えてたどり着いた日向坂。
改めて日向坂とおひさまの関係は、ただのアイドルとファンではないと思いました。
全てが試練で全てにおいて意味があり、その先に忌みが明ける。
それらを乗り越えてこそ辿り着いた約束の彼の地。
あまりに知らないことが多すぎて、衝撃の連続でしたし、アイドルがあそこまで疲弊してる姿を見るのも衝撃でしたが、改めて思いましたね。
彼女たちも一人の人間であり女の子である。
自分の中で神格化していた存在がほんの少し近くなったような感覚にもなりましたし、彼女たちが抱えていた苦悩は彼女たちしか持つもではなく、誰しもがきっと人生のどこかで直面するものなのかもしれないと思い、そこからまたどこか親近感が湧くものがありましたね。
◎日向坂46のメンバーとして
まず「当事者意識」がみんな高い。これがとても印象的でしたね。
コロナ渦を経て、グループがどんどん崩れていく。そして立ち上がる。
その中でも、彼女たち一人ひとりの言葉から出てくるのは「メンバーのこととグループのこと」である。
これに感銘を受けました。
どんな状況であれ、自分自身の不安や状況を語ってくれるのですが、そこからメンバーやグループに繋げていくのが「日向坂46としての危機感」に直結させ、他人ごとに差せない姿勢がプロ意識の高い集団だなと思いました。
そしてあの「告知ポスターには確かな意味があった」ということ。
特に加藤史帆の苦悩と葛藤はとても共感できるものがありました。
0か100。完璧主義で誰にも頼れないし頼りたいのに隣にいない。
そんな中でセンターという重鎮を背負って立つ。
それはたった1回のセンターでもとてつもなく大きな責任なのだと知ることができました。
そしてそれを幾度もこなしてきた小坂菜緒は本当に凄いと思いました。
センターから外れた時、悔しさよりも安堵を漂わせていたのもきっと「これ以上のものを背負いたくない」と言った思いからなのでしょうか…
それは本人にしか分からないこと。でも、きっと一度は肩の荷を下ろしたかった。
センターを任されるだけであのプレッシャーなのですから…。
そして改めて『ってか』でセンターをやりきった金村美玖ありがとう。
これを言いたいです。
「無理」「できない」という言葉を発していても、最後までやり切ってくれたこと。
日向坂46の変革期序盤における中での過去最高難易度と言われる楽曲でのセンター。
その責任やプレッシャーはとてつもなく大きなものだったと思います。
増してや初のセンター。
それでも金村が金村としてやり遂げてくれたことには本当に感謝しかありません。
僕が先に述べた『ってか』との出会いは、紛れもなく僕にとってのおひさまとなるとてつもなく大きな第一歩を生み出してくれました。
その『ってか』がもっと好きになりましたし、もっと大切にしていこう。
そう強く誓うことができました。
改めてありがとう。金村美玖。
◎「僕なんか」のフォーメーションの真意について
あの楽曲が22人最後と決まっていた中で、一つの集大成であり「ターニングポイント」となった。そんな楽曲であろうと思わせる裏付けがフォーメーション。
僕は久美とひなのがフロントに立つことに喜びを感じていたのですが、当の本人(久美)はそこに意識してはいなかった。
センター小坂菜緒。そしてフロント金村美玖上村ひなの。
その隣で支える先輩というポジションに僕はすごい納得がいきました。
バックには加藤史帆と齋藤京子。安心して任せられる。そういった布陣で臨んだ7枚目シングルには、22人最後だけではない大きな意味があったのだと気づくことができました。
センターの責任をまた背負うことになった小坂菜緒。ましてや復帰明け。
それを支えるような布陣でもあり「ここが新たな出発点」であることを彷彿とさせるフォーメーション。そこにも「日向坂の絆」が垣間見えるものがあるのではないかと思いました。
これからの日向坂46への期待
日向坂を勧めてくれた友人にも感謝ですし、ここまで連れてきてくれた日向坂の皆さんや日向坂をきっかけに出会ってくれた方々に本当に感謝しかありません。
そして、その感謝の気持ちにこの映画でさらに拍車をかけることとなりました。
渡邉美穂の卒業もありましたが、その前には柿崎芽実と井口眞緒と長濱ねるの存在がいること。
僕が今見ている景色は、これまで培ってきたけやき坂46と日向坂46。そして紡いでくれたおひさまの皆さんがいるからだと強く感じています。
だからこそ、いつかライブに行きたい。
そして、ライブでは「思いっきり楽しんでほしい」「最高を超える最高を見せてほしい」
僕らはどこが彼女たちの頂点なのかなんて知る由もありません。
ですが、最高を超える最高をぶつけてくれ。これに尽きるんです。
だって、どんな過去があっても乗り越えてきた彼女たちに対して、どこを否定しようか。いや、否定しようのないものなのです。
僕は否定と肯定は表裏一体だと思っています。
だからこそ、周りの否定は肯定に変えたい。
彼女たちの抱くネガティブは未来のポジティブ。
そう思わせてくれる映画でした。
だからこそ、僕自身、もっと自分に正直に。
そして難しく考えずにシンプルな気持ちで「日向坂46が大好きだ!!」って気持ち一つで応援していこうと決めました。
日向坂46を知らない方・これから日向坂46を知る方へ
今、アイドルやバンドなど、心から本気で応援しているグループはいますか?
もしここで「YES」と答えたら、是非この映画を見ることを強くオススメします。
この映画で教えてくれることはたくさんあります。
その中で僕が特に主張したいヒントは
『一人の人間」であり「社会集団」であること』
『個性と個性がぶつかり合う場所であること』
『光と影は表裏一体であること』
そして、あなたの応援するアイドルグループがコロナ渦で直面した困難。
それにもきっと裏側があるはずです。
いや、「ある」と断言できます。
だからこそ、今あなたが応援しているアイドルに対しての姿勢や捉え方を今一度見つめなおす意味では、このドキュメンタリー映画は絶好の機会を与えるものではないかと思います。
今あるあなたが見ている当たり前には、多くの「積み重ね」があります。
それを知る良いヒントとなるはずです。
そして、この映画を見て、少しでも日向坂46に興味を持ったら、おひさまとしてライブに行きましょう。
彼女たちを応援しに行きましょう。
メンバーもおひさまも思うことは同じです。
僕らは皆、たった一つの「太陽が欲しいだけ」だから。
それでは^^